ビカクシダ・エレファントティス|象の耳が愛おしい希少アフリカ原産種

green leaf plant during daytime

ODD GOOD PLANTのブログをご覧の皆様、こんにちは。本日皆様にご紹介したいのは、数あるビカクシダ(コウモリラン)の仲間の中でも、ひときわ異彩を放つ稀少種——ビカクシダ・エレファントティス(Platycerium elephantotis)です。切れ込みのないおおらかな葉姿、そしてその名の由来ともなった愛らしいフォルムに、きっとあなたも一目で心を奪われてしまうことでしょう。さあ、アフリカの大地が育んだ「象の耳」の世界へようこそ。

「象の耳」と呼ばれる所以——アフリカが育んだ稀少なフォルム

ビカクシダという植物は、その名の通り鹿の角にも似た勇壮な胞子葉を四方八方に伸ばし、野性味あふれる造形美で私たちを魅了してくれる着生シダの仲間です。しかし本種エレファントティスは、その常識をそっと覆してくれる異端児。学名Platycerium elephantotisの「エレファントティス」とは、ラテン語で「象の耳」を意味する言葉。その名の通り、他のビカクシダのように胞子葉が鋭く切れ込むことはほとんどなく、まるで象がゆったりと耳を広げたかのような、まろやかで大らかな丸みを帯びた葉を茂らせます。この唯一無二のフォルムこそが、本種を「象耳(ぞうみみ)」という異名で呼ばしめる所以なのです。

原産地はアフリカ大陸——マダガスカルや東アフリカ、中央アフリカにかけて広がる、乾季と雨季がはっきりと分かれる疎林地帯。多くのビカクシダが東南アジアやオセアニアを故郷とする中、エレファントティスはアフリカ生まれという極めて稀少な生い立ちを持つ、いわば「アフリカ大陸原産の貴公子」なのです。乾季には貯水葉を茶色く枯らして水分の消耗を抑え、雨季になれば瑞々しい緑を纏って蘇る——そんな逞しい生命力を宿しているからこそ、あの大らかで力強い葉姿が育まれたのでしょう。切れ込みを作らず面としての葉を広げることは、少ない栄養と厳しい環境の中で、効率よく光を受け止めるための、いわば生存戦略の結晶なのかもしれません。

代表品種・見どころ——たおやかな丸みが誘う異国の情景

エレファントティスの見どころは、なんといってもその胞子葉のたおやかな丸み。垂れ下がるように伸びる葉は、まるでシャンデリアのように優雅に空間を彩り、切れ込みを持つ他のビカクシダとはまったく異なる、柔和で温かみのある表情を見せてくれます。葉の表面にはうっすらと銀白色の星状毛が纏わりつき、光の角度によってふわりと輝く様は、まさに「アフリカの貴婦人」と呼ぶにふさわしい気品を漂わせています。

群生する姿が描く成長のドラマ

また本種は子株を吹きやすく、群生(クランピング)しやすい性質を持つことでも知られています。ひとつの株から次々と兄弟株が誕生し、やがて大きな一枚の壁面を象の耳で埋め尽くすように育っていく——そんな成長のドラマを長い年月をかけて楽しめるのも、エレファントティスならではの醍醐味と言えるでしょう。板付けにして壁掛けにすれば、まるでジャングルの奥地からそのまま切り取ってきたかのような野性的でありながら、どこか包み込むような優しさをたたえた空間が生まれます。

暮らしに迎える——エレファントティスとの日々

そんなエレファントティスを我が家に迎えるなら、まず心に留めておきたいのは「乾季と雨季」というふるさとのリズムを思い描いてあげること。生育期である春から秋にかけては、貯水葉がしっかりと水分を溜め込めるよう、土や水苔が乾いたタイミングでたっぷりと水を与え、時折は葉全体に優しく霧を吹いて、アフリカの湿った風を思わせる潤いを届けてあげてください。反対に気温が下がる冬場は、生まれ故郷の乾季を思い出すように水やりの間隔をゆったりと空け、根腐れを防ぎながら静かな休息の時間を見守ってあげましょう。

置き場所は、レースのカーテン越しのような柔らかな光が差し込む明るい室内がぴったり。強い直射日光は葉を傷めてしまうことがある一方、あまりに暗い場所では大らかな葉姿が育ちにくくなってしまいます。風通しの良さも忘れずに——アフリカの疎林を吹き抜ける風のように、爽やかな空気の流れがあってこそ、あの丸みを帯びた葉はのびのびと呼吸をしてくれるのです。寒さにはやや繊細な一面もありますので、冬場は十度を下回らない室内で、暖かく見守ってあげてくださいね。手をかけた分だけ、大きく丸い耳を優しく広げて応えてくれる——そんな素直で情のこもった付き合い方ができるのも、この植物の愛おしいところです。

ODD GOOD PLANTへ、会いにきてください

切れ込みのない大らかな葉に、アフリカの大地の記憶を静かに宿すビカクシダ・エレファントティス。その希少な生い立ちと、まろやかで包容力のあるフォルムは、一度出会ってしまえばきっと忘れられない存在になるはずです。ODD GOOD PLANTの店頭では、この愛らしい「象耳」たちが、皆様との出会いを心待ちにしながら、日々すくすくと葉を広げております。実際にその質感や佇まいを間近でご覧いただければ、写真だけでは伝わらない魅力にもきっと気づいていただけることでしょう。あなたもきっと、このアフリカ生まれの稀少なビカクシダに、心を奪われてしまうはず。ぜひ一度、ODD GOOD PLANTの店舗まで足をお運びください。スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております。