アガベシロップが危険と言われる理由とは?妊娠中や赤ちゃんへの影響!

最近海外でお砂糖の代用で、ヘルシーな甘味料として、アガベシロップが注目されています。
そこで今回はアガベシロップが健康に良いとされた効能やアガベシロップは体に良いものなのか悪い物なのかそして妊娠中や赤ちゃんへの影響などについて紹介します。

アガベシロップとはそもそもどんな物なのか?

アガベというのは、メキシコ等に生息している植物になり、テキーラの材料としても有名です。また日本では竜舌蘭との名前で呼ばれていて、観葉植物としても親しまれています。アガベシロップは、ブルーアガベという種類の茎の部分から糖分を取り、シロップとして作られています。そんなアガベシロップの糖度は砂糖の1.5倍ほどあり、ハチミツやメープルシロップと比較して更に甘いのが特徴です。その他の特徴として、強い甘みのある他の樹液と違い粘度が低く、色も薄い茶色の物がスタンダードであり、簡単に水に解けるため冷たい飲み物に混ぜて使用しやすいです。

アガベシロップが健康に良いとされてる理由

アガベシロップが健康に良いとされた特徴は以下3つの物としてあげられます。

①GI値とカロリーが砂糖より低い

②食物繊維やミネラルなどを含んでいる

③甘味が砂糖よりもある

ご覧の通りどの特徴も主にダイエットをしている方にはとても魅力的なものが多く、この理由から砂糖よりも健康に良い言われております。

1つずつの特徴を紹介します。

・GI値とカロリーが砂糖より低い

まずGI値とは何かと言いますと、GI値というのは、一つの食品を食べた時にどれくらい血糖値が上がるのかを示している指標となります。
GI値が55以下であると、一般的に血糖値の上昇が穏やかだというふうになされていると言われております。血糖値が上昇しすぎると体にあまり良くないので、このGI値は低い方が良いと言われています。
そんな中アガべシロップのGI値は21~30とかなり低くて、血糖値をあまり上昇させません。 他の糖類と比較してみると、砂糖はGI値が51から91と言われていて、果物はGI値が40から49で、果糖はGI値が20から29と言われております。
これらの糖類と比較して分かる通り、アガべシロップは低GI値の食品とされています。加えて甘味の成分が果糖なので、腹持ちが良くなり、食べ過ぎの防止にもなることや脂肪を溜めこむ働きをもつインスリンの過剰分泌を抑えることにつながるので、ダイエット効果や、糖尿病の方にも使うことが出来ると言えるわけです。

・食物繊維やミネラルなどを含んでいる

アガベシロップと砂糖では生成度合いが違います。
更にアガベシロップは糖分以外の余計な物がそぎ落とされていないため、砂糖よりも他の栄養成分が残ってます。世界基準で一般的な砂糖のグラニュー糖はそのほとんどが糖分になるまで他の栄養素をそぎ落としており、日本でも一般的な上白糖も9割ほどが糖分になるまで他の成分をなくしております。そのため樹液を煮詰めただけのアガベシロップの方が他の栄養が残っていることになります。なので甘味をつけるときに糖分以外の成分をついでに摂取できるため、アガベシロップは体に良いと言うことも出来るわけです。こうしてみるとアガベシロップは健康甘味料として話題になっているのもお分かりいただけるかと思います。

・甘味が砂糖よりもある

アガベシロップは甘さを出すのに丁度良く、お砂糖の代用で使用することができます。お砂糖をたくさん入れると体に悪いため、甘さを出すのにはアガベシロップが良いでしょう。お菓子作りなどの甘味料の代用に適したシロップです。

アガベシロップが危険といわれる理由

これまではアガベシロップが健康に良いとされてる理由についてご紹介しました。
しかしそんなアガベシロップにも下記のデメリットがあります。

・果糖の過剰摂取になりやすい
・自然甘味料ではないとされる製造工程
・アガベシロップ100%でない製品が多い

・果糖の過剰摂取になりやすい

果糖というのは、非常に甘い成分であり、中毒症状になりやすく、結果過剰摂取になってしまう可能性があります。健康にいいからと言って、砂糖から全て一気にアガベシロップに変更してしまうと、結果的に中毒になってしまい、より甘いものを求めてしまうそうです。この理由から、果糖の過剰摂取が怖く、アガベシロップにも悪影響を及ぼすデメリットがあります。特に赤ちゃんや小さいお子様、妊婦の方などは、身体に気をつけなければという意識からアガベシロップに頼りすぎてしまうと、この果糖によって影響があるかもしれません。

・自然甘味料ではないとされる製造工程

多くの人に、健康にいいミネラルや食物繊維などの、効能を求められているアガベシロップですが、実はシロップの製造工程で、身体に良いとされている成分が失われている可能性があります。それは、人工的な熱処理や化学処理だったりの工程であり、その工程によりアガベシロップの効能が若干失われてしまうことが多いそうです。

・アガベシロップ100%でない製品が多い

アガベシロップの製品の中には、アガベシロップが100パーセントの製品ではないものもあるそうです。アガベから採取されるアガベシロップは、作るまでに5年ほどの年月がかかると言われております。そのため、その5年を待つことが難しく、他のシロップや水を混ぜたもので、市場に出回っています。

まとめ

アガベシロップについてやアガベシロップが危険と言われる理由について紹介しました。アガベシロップは身体に悪影響を及ぼす可能性もあるため、妊娠中の方や赤ちゃんには特に気を付けなければいけない点があります。しかし過剰摂取など気を付ければ、効果や効能によって身体に良い影響もあります。