多肉植物の徒長を秋に仕立て直す|切る位置と再生の手順

夏の高温と日照不足で徒長した多肉植物は、秋のうちに仕立て直すと形が戻ります。徒長した部分は元には戻らないため、切って作り直すのが基本の対応です。この記事では、切る位置の決め方と、その後の管理をまとめます。

徒長は「戻らない」ので切って作り直す

succulent plant lot
Photo by Yen Vu on Unsplash

徒長とは、光が足りない環境で茎が間延びした状態です。日照を改善しても、伸びてしまった部分が縮むことはありません。形を戻したいなら、締まっている部分を残して切るしかありません。

秋に行う理由は、発根に必要な気温がまだ残っているからです。冬に入ってから切ると、根が出ないまま消耗します。9月中旬から10月上旬が目安です。

切る位置の決め方

上部の締まったロゼット部分を残して、その下の間延びした茎で切ります。挿し木にする側には、茎を2センチから3センチほど残しておくと扱いやすくなります。

  • 切る位置:締まった葉の下、間延びした茎の部分
  • 残す茎の長さ:2〜3センチ。土に挿す部分を確保する
  • 切ったあと:日陰で数日から1週間乾かす
  • 挿す:乾いた用土に浅く。発根まで水を与えない

親株側も無駄にしない

purple and green leaf in close up photography
Photo by Maurice Garlet on Unsplash

切り取ったあとの親株は、そのまま管理を続けると切り口の下から脇芽が出てきます。群生の形になるため、増やす目的なら親株を残しておく価値があります。

親株の切り口も乾かしてから通常管理に戻します。切った直後に水をかけると、そこから傷みが入ることがあります。

徒長を繰り返さないために

仕立て直しても、環境が同じなら再び徒長します。原因は多くの場合、日照不足か、日照不足の状態で水と肥料を与えていることです。

秋以降は日照時間が短くなるため、室内管理なら植物育成ライトの併用も検討してください。あわせて、日照が足りない期間は水やりを控えめにすると、間延びを抑えられます。

よくある質問

Q. 徒長した株をそのまま育ててもいいですか?

A. 育ちますが、形は戻りません。見た目を気にしないなら、そのままでも問題はありません。

Q. 切ったあとどれくらいで発根しますか?

A. 気温が保たれていれば2週間から1か月ほどです。発根前に水を与えないことが成功のコツです。

Q. 10月下旬でも仕立て直せますか?

A. 屋外なら厳しくなります。室内で20度前後を保てるなら可能ですが、無理に急がず春に回す選択肢もあります。

徒長の仕立て直しは、失敗の後始末であると同時に株を増やす機会でもあります。秋のうちに切って、環境を変えて、同じことを繰り返さないところまでをセットで考えてください。