多肉植物の秋の挿し木|適期の見極めと発根までの管理を解説

多肉植物の挿し木は、春と秋が好機です。特に秋は、夏に徒長した株を仕立て直しながら数を増やせるため、一石二鳥の作業になります。ただし発根に必要な期間を冬までに確保できるかどうかが分かれ目です。この記事では、秋の挿し木の手順と管理をまとめます。

適期は9月中旬から10月上旬

a plant growing in a pot
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最低気温が20度前後まで下がり、真夏の暑さが抜けたころが適期です。発根には3週間から1か月ほどかかるため、逆算すると10月上旬までに済ませておきたい作業になります。

気温が下がりすぎると発根が止まり、切っただけの状態で冬を越すことになります。迷ったら、秋のうちに挿すか、春まで待つかのどちらかにしてください。

切り方と乾かし方

徒長した株なら、茎の途中で切り分けます。切り口はできるだけ平らに、清潔な刃物で一度に切るのがコツです。切ったあとは土に挿さず、風通しのよい日陰で数日から1週間ほど乾かします。

  • 切る:清潔な刃物で。断面をつぶさない
  • 乾かす:日陰で数日〜1週間。切り口が硬く乾くまで
  • 挿す:乾いた用土に浅く挿す。この時点では水を与えない
  • 待つ:発根の気配が出るまで水やりを控える

発根までの水やりが最大の分かれ目

succulent plant lot
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挿した直後に水を与えると、根が出る前に切り口から腐ります。発根前は水を与えないか、霧吹きで土の表面を湿らせる程度にとどめてください。株が水を求めるのは、根が出てからです。

軽く引いてみて抵抗があれば発根しています。そこから通常の水やりへ切り替えます。抵抗がないうちは、まだ待つ段階です。

置き場所は明るい日陰

発根前の株は水を吸えないため、直射日光に当てると消耗します。明るい日陰で風通しのよい場所に置いてください。発根後は徐々に日照を強くしていきます。

残った親株のほうも、切り口を乾かしてから通常管理に戻します。切ったところから脇芽が出て、群生の形になることもあります。

よくある質問

Q. 葉挿しと挿し木はどちらが簡単ですか?

A. 種類によります。茎が伸びるタイプは挿し木、ロゼット状で葉が取れやすいタイプは葉挿しが向いています。徒長した株の仕立て直しなら挿し木です。

Q. 発根剤は必要ですか?

A. なくても発根します。使う場合は、切り口を乾かした後に薄く付ける程度で十分です。

Q. 10月下旬でも挿せますか?

A. 室内で20度前後を保てるなら可能です。屋外管理なら春まで待ったほうが確実です。

秋の挿し木は、徒長のリセットと株を増やす作業を同時に片づけられます。発根までは水を与えないという一点さえ守れば、成功率は高い作業です。